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【車が現地到着前後に起こること その2】港に着いたあと、車はどうやって引き取るの?

  • 執筆者の写真: shogo shirako
    shogo shirako
  • 2025年12月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:1月13日

ARRIVAL NOTICE が来て、「よし、そろそろ着くな」と思ったら、次に始まるのが 港到着後のリアルな話です。

ここから先は国によって多少違いますが、流れそのものは、だいたいどこも同じ

順番に見ていきましょう。



① 船が到着。車は港の中へ

船が到着すると、車は港のヤード(保管エリア)に降ろされます。

ここで、よくある勘違いがこれ。

「港に着いたなら、もう取りに行けるんですよね?」

残念ですが、まだです。

  • 港は基本、関係者以外立ち入り不可

  • 書類が揃うまでは、見るだけ

  • 勝手に触るのはもちろんNG

そしてこのタイミングから、港の“時間”が動き始めます。

無料保管期間が短い国も多く、気づいたら保管料が増えている、というのも海外あるあるです。



② B/Lを使って「この車、私のです」

次に必要なのがB/L(Bill of Lading/船荷証券)

これは一言で言うと、

「この車を受け取る正当な人ですよ」

という証明書。

  • 原本B/L

  • Surrendered B/L

  • Telex Release

など形式はいろいろありますが、これがないと何も始まりません。

港に車が見えていても、B/Lがなければ、ただの展示物です。



③ 輸入通関(ここが一番クセ強)

次に来るのが、輸入通関。

税関がチェックするのは、

  • その国に輸入していい車か

  • 年式・排気量・ハンドル位置

  • 書類にウソや抜けがないか

国によっては、

  • 右ハンドルNG

  • 年式制限あり

  • 中古車そのものが制限対象

なんてことも普通にあります。

👉 ここは事前確認が9割。到着してから何とかするのは、正直かなり大変です。



④ 税金・関税のお支払いタイム

通関が進むと、避けて通れないのがお金の話。

  • 輸入関税

  • VAT / 消費税

  • 国ごとの独自税

ここでよく聞くのが、

「え、そんなにかかるの?」

という一言。

車両価格だけを見ていると、だいたいここで一度、現実を突きつけられます。



⑤ 港からの運び出し(自走?それとも…)

通関が終わり、税金を支払って、ようやく港から出せます。

ただし注意。

  • 仮ナンバーがある国 → 自走OKな場合あり

  • 登録前は公道NGな国 → レッカー必須

日本の感覚で「とりあえず走っちゃおう」は、だいたい通用しません。

警察は、こういうところだけ仕事が早いです。



⑥ 現地で走れるようにする(最終関門)

港から出したら、ラストスパート。

  • 車両検査

  • 登録(ナンバープレート取得)

  • 保険加入

  • 必要に応じて軽い改造

ここまで終わって、ようやく

「普通に乗れる車」

になります。

港に着いた=完了、ではない点は要注意です。



---------------------

ちょっと例え話:空港での荷物引き取り

ここまで読んで、

「流れは分かるけど、まだピンと来ない」

という方もいると思います。

なので、空港での荷物引き取りに例えてみます。


申告がいらない場合(ラクなやつ)

  • 飛行機到着

  • 荷物を受け取る

  • 税関で「申告なし」レーン

  • そのまま出口へ

ほぼノーストレスです。


申告が必要な場合(ちょっと面倒)

  • 高額な買い物をした

  • 商用っぽい荷物がある

この場合、

  • 申告書を書く

  • 税関でチェック

  • 税金を支払う

  • OKが出てから出口

になります。


車の輸入は、常に「申告が必要な荷物」

車の輸入は、この空港の例でいうと、

必ず「申告あり」側

です。

空港

港(車)

飛行機到着

船が到着

荷物受け取り

車両引き取り

税関申告

輸入通関

関税・消費税

関税・VAT

出口

港ゲートアウト

ARRIVAL NOTICE は、空港で言えば

「もうすぐ着陸します。申告書、準備してください」

という機内アナウンスみたいなもの。

だから“事前に決めておく”のが大事

空港で、

「税関って、どう通るんだっけ…?」

と到着してから考えると、だいたい列の後ろで固まります。

車の輸入も同じで、

  • 通関業者は誰か

  • 税金はいくらくらいか

  • 港からどう出すか

これを港に着く前に決めておくかどうかで、スムーズさがまったく変わります。



まとめ:港は空港よりシビア

空港の税関は、

  • 日本語が通じる

  • 案内も多い

  • 多少ミスしても助けてくれる

でも海外の港は、

  • 言語が違う

  • 書類前提

  • 「知らなかった」は通じない

空港感覚で行くと、だいたい痛い目を見ます。

なので、

「車は、超巨大な“申告必須の荷物”」

だと思っておくと、港到着後の流れが一気に分かりやすくなります。


次回は「よくある詰まりポイント」「やりがちな失敗」あたりをまとめても面白いですね。

港は待ってくれませんが、相談なら、いくらでも乗ります。




ご自身のケースに当てはまるか確認したい方は、

こちらからご相談ください。

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