なぜRORO船に載せるとき、やたらと「車高」を聞かれるの?
- shogo shirako
- 2025年12月18日
- 読了時間: 3分
更新日:1月13日
中古車をRORO船で輸出しようとすると、だいたい最初に聞かれます。
「車高どれくらいですか?」「ローダウンしてます?」
これ、細かいとか、うるさいとか、そういう話じゃありません。
シンプルに、当たるかどうかの話です。 RORO船は“走って乗る”=段差との戦い
RORO船はクレーンで吊りません。普通に車が走って船に入ります。
その途中にあるのが、
斜めのランプ(船に入るための坂)
動かない岸壁(水平なコンクリート)
問題は、この2つが切り替わるところ。角です。エッジです。鬼門です。

まずフロントが危ない
最初の画像。
ランプに入った瞬間、車はまだほぼ水平ですが、ランプには角度があります。
車高が低い車、フロントが長い車だと、フロントスポイラーバンパー下アンダーカバーこのあたりがランプの角に「こんにちは」します。
アプローチアングル不足、というやつです。
現場では、この時点でだいたい空気が変わります。

そのまま行くと、次はリア
※ここから先の図は「もし行き続けたらどうなるか」をわかりやすくしたものです。(察してください)
フロントがランプに乗ると、車は前上がりになります。
一方で、後ろはまだ岸壁の上。
この状態で進むと、今度はリア下面が岸壁の角に引っかかる構造です。
リアバンパー下マフラーディフューザー
デパーチャーアングル不足、ですね。


さらに進むと、腹下が一番低くなる
ランプの終わり付近。
前後のタイヤは角を越えているのに、車の真ん中だけが一番低い。
ここで擦るのが、
ミッション下センターパイプ補強バー
いわゆる腹下。
ブリッジアングル不足です。
(疲れて真ん中の図を作るのは諦めました。)
で、現実はどうなの?
安心してください。
実際のRORO作業では、「ヤバそうだな」と思った時点でちゃんと止まります。
全部当たるまで進むことはありません。
でも、
どこが当たりやすい構造なのか
なぜ車高を聞かれるのか
これを説明するには、こういう図が一番わかりやすいんです。
だから車高を細かく聞く
フロントが低いリアが低い腹下が低い
どれか一つでも条件が揃うと、当たる可能性が出てきます。
なので、
最低地上高
ローダウン有無
エアロ
マフラー形状
このあたりを事前に確認します。
「前は大丈夫だった」は信用しない
ランプの角度は毎回違います。
潮位
船
バース
昨日いけた車が、今日もいけるとは限りません。
これはもう、運じゃなくて構造の話です。
まとめ
車高を聞かれるのは、面倒だからでも、意地悪でもなく、「当たらないか」をちゃんと考えてるだけ。
低い車ほど、事前確認が命です。
ジャパンキャリアーから一言
「これ、載るかな?」と少しでも思ったら、先に聞くのが正解です。
聞くのは無料。擦ると高い。
これに尽きます。
ご自身のケースに当てはまるか確認したい方は、
こちらからご相談ください。

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