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海外の友達から「日本で車買って送って〜!」と言われたら

  • 執筆者の写真: shogo shirako
    shogo shirako
  • 2025年12月5日
  • 読了時間: 4分

更新日:1月13日

― ちょっと待って。優しさだけでは国際物流は走らない。―

海外に住む友達から突然、

「日本の中古車ほしいから、買って送ってよ〜!」

と言われたこと、ありませんか?気持ちは分かる。日本車って壊れにくいし、海外で人気だし、「友達のためなら…」って思いますよね。

でも!ここで一言だけ。


その優しさ、国をまたぐと“責任”に変わります。

冗談じゃなく、ほんとにそう。国際取引って、想像以上に“やること山盛り”なんです。



① よくある勘違い:「日本側に頼んだら全部終わるっしょ?」

海外の友人がよく思っているのがこれ。

「日本で買ってくれたら、あとは現地で乗るだけでしょ!」

いやいやいや。そんなシンプルなら世界中の人が友達に車頼んでます。

実際は、

  • その車、そもそも輸入できるの?

  • 関税いくら?

  • 現地で登録できる?

  • 排ガス規制とか通るの?

こういうの、日本側では絶対に確認できません。

だから、めちゃ重要な結論:

“現地ルールの調査は、受け取る本人がやるべき仕事です”

日本でカレー作って送ってあげるからって、現地の皿事情までは分からないのと一緒です。



② 現地側が必ず調べるべきこと(=ここを誤ると詰む)

❶ 中古車が輸入できるかどうか

年式制限・排ガス規制・左ハンドル禁止など、国によっては「この車、日本から輸入できません」が普通にある。

送ったのに、現地で“え?禁止車種だよ?”と言われる地獄コースも実在します。

❷ 関税

国によっては「車両価格より関税のほうが高い」という謎現象も発生。

友人「もっと安いと思った…」あなた「知らんがな…」

みたいな修羅場になりがち。

❸ ナンバー登録の流れ

国によって必要書類も制度も違うので、日本では絶対に調べられません。

  • 翻訳証明が必要

  • 排ガス試験が必要

  • 車検っぽい検査がある

  • 右ハンドル禁止区域

などなど、クセが強い。



③ 日本側でできること・できないこと

ここを勘違いすると友情崩壊ルートへ一直線。

■ 日本側でできること

  • 車探しのお手伝い

  • 書類作成

  • 船積み手配

  • BL(船荷証券)の管理

ここまではOK。

■ 日本側ではできないこと

  • 輸入規制の調査

  • 関税の計算

  • 現地登録

  • 保険加入

  • 現地通関トラブルの処理

つまり“最後の大事なところ”は全部現地側の仕事です。


④ 「お礼に少しあげるよ」は罠。

よくあるパターン:

友人「手数料で3万円あげるよ!」あなた「いいよ〜!」

トラブル発生

友人「お金払ったんだから責任はあなたでしょ?」


──あるあるです。

報酬が発生すると立場が“善意の友達”から“業者扱い”へ変わります。

数万円を受け取って、後で数十万〜数百万の責任を負うことになるケースも。

慎重に、慎重に。


⑤ 友人(依頼側)にも大きなリスク

  • 登録できない車を輸入してしまう

  • 関税が高すぎて受け取れない

  • 現地ヤードで放置される

  • 修理費用が日本より高い

  • 車自体に保証なし

あなたのせいじゃなくても、「なんでこんな車送ったんだよ…」と言われるのが地味にしんどいポイント。



まとめ:

海外の友達に頼まれると、つい「いいよいいよ〜!」と言いたくなります。でも、車の輸出は 善意だけでは抱えきれない“国際取引” です。

だからこそ、これだけは覚えておいてください:

✔ 受け取り国のルール確認は、絶対に“友人本人”の仕事

✔ 日本側だけでは輸入可否・関税・登録条件は分からない

✔ 少しのお小遣いで引き受けるのは逆にリスクしかない

✔ 良い友人関係を守るためにも、線引きがめちゃ大事

そして最後に、これが一番重要なポイント。


実は…このブログを読んでいる“あなた”が弊社に連絡すること自体、リスクになるかもしれません。

なぜなら、

あなたが窓口になった時点で、責任の矢印が全部あなたに向く可能性が出てくるから。

  • 車種の選定ミス

  • 書類の理解不足

  • 輸入国ルールの抜け漏れ

  • 現地トラブル

ぜ〜んぶ「あなた経由で買った車」という扱いになります。

あなたは善人なのに、いつの間にか“なんとなく責任者”ポジションに…。


◆ 逆に考えてみてください。

もし、現地の友人が直接、うち(弊社)に連絡してくれたら?

あなたのリスク、ゼロになります。

ほんとにゼロです。

  • 現地ルールは本人に説明してもらえる

  • 間違えた時も責任の所在が明確

  • 日本側と現地側が直接やり取りするから誤解が減る

  • あなたはただ“良い友人の紹介者”になるだけ

つまり、

あなたは“紹介だけ”して、リスクから完全に離れられる。

友情も守れるし、国際取引もスムーズ、そしてあなたは安全圏。これ、最強の形じゃないですか?



「友達のために何かしてあげたい」という気持ちはとても大切です。ただ、車の輸出は金額も責任も大きく、気軽に背負える内容ではありません。

だからこそ、受け取り側=現地の友人から、直接私たちに連絡してもらってください。

あなたの優しさはそのままに、あなた自身は安全で、友人もハッピーな形でサポートできます。



ご自身のケースに当てはまるか確認したい方は、

こちらからご相談ください。

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